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ブランドマネージャー斉藤が、SAIFUKUの「デザインのたね」をお話します。
雪国新潟の自然と暮らしからニットをつくる。
この土地が持つ自然の美しさをどのようにデザインにいかすのか。
今回は新潟の夏山から、「nico ストールポンチョ / 洗えるmino 麻 雪国新潟の夏風ぬける山の稜線」がどうやって生まれたのかをお届けします。

 

自然がお手本

山と海と空がとけあって私の目の前にひろがるその瞬間、言い表せない美しさを少しでも捉えようとシャッターを切ります。
高く登ると山の稜線がどこまでも連なり、その色のグラデーションにほれぼれしてしまいます。

私たちの住む新潟にある角田山(かくだやま)は、手軽な登山が楽しめる山ながらも、その眺めは圧倒的。
遠く佐渡まで見渡せる日本海を眺めながら登ることができ、また植生も豊か。四季を通して、何度も何度も足を運んでいます。

 




 

県境にそびえる谷川岳(たにがわだけ)。
この緑あふれる稜線の景色のなかでは、人はあまりにもちっぽけな存在です。夏風が吹きぬける度に笹がはげしく揺れてざーっと大きく響く葉音が今も耳に残っています。

人間が生みだすものより、ずっときれい。
自然の中に身を置くと、いつもそう思います。
美しさをまるごと届ける力はなくても、ほんのひとつかみでも表現してみたくて「nico ストールポンチョ / 洗えるmino 麻 雪国新潟の夏風ぬける山の稜線」は生まれました。

 

 





 

生命力と畏怖

人々の営みがある街を遠くに眺めながら、一歩一歩と稜線を進みます。
街に暮らすと、人間が地球を自由自在にあつかっているように感じますが、山では大違い。
迫る雲があっという間に視界を奪い、人の頼りなさばかりが際立ちました。

 

 




 

夏山には、あふれんばかりの生命力が共演しています。
おそい雪どけから一気に夏へ向かって、花々が可憐に、個性的に咲く姿に元気をもらいます。

 

 

 

 

 





 

この土地で暮らす私たちだからこそ生みだせるニットを形にしたい。
冬は雪に埋もれる厳しい土地ですが、春から夏にかけての生命力がほとばしる新潟を感じてください。

 












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斉藤 佳奈子

「SAIFUKU」のブランドマネージャー。子供の頃は、ニット工場の糸置き場に秘密基地を作って遊んでいました。この数年の趣味は登山。自然の中に身を置く幸せを感じています。